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十六時間大作戦~わたし的アナログ絵が完成するまで~
2015-05-17 18:16:26
ほかのイラスト投稿SNSのお話で恐縮なのですが、TINAMIで
『東洋美術学校 オリジナルイラスト添削企画「きみとぼくのいるセカイ」』【http://www.tinami.com/contest/to-bi2015】が
開催中です。
もとは五月六日締め切りだったので、四月中に描こう描こうと思いつつ、私事でけっきょく描くことができませんでした。
「残念だなー」と思っていたところ、なんと締め切りが「五月十七日」に延びていた!
それに気づいたのが先週です。
どう考えたって修羅場スケジュールになるし、しんどいのは自信ないし……とうだうだ悩みました。
でも、どうせならあたってくだけろ!! です。
もともと温めていた題材――キャラクターふたり+背景+戦車と犬を一週間で描くことにしました。
いい歳をした大人であるにもかかわらず、あわよくば添削を受けてみたかったのです。


『助けに来たよ』

助けに来たよ
バンブー水彩紙 細目265g(およそF4 横320×縦240)に、墨と顔彩メイン、水干絵具(すいひえのぐ)と岩絵具少々で塗りました。
予想どおり、ラフ画からかなり修羅場でした。なんといっても戦車がむずかしかったです……。
クロッキー帳の紙が水を吸いこんだみたいにへろへろになるまで「あーでもない」「こーでもない」と描きなおしました。
モデルはドイツ軍の三号戦車ですが、ちょっとアレンジが入っています。

「バル(戦車兵の彼)なんてイケメン!」「エルケ(左の彼女)美少女!!」と念じて、テンション上げながら十六時間耐久色塗りをおこないました。戦車兵、大好きです。かっこいいです。萌えます。
ちなみに大好きな映画は『バルジ大作戦』です。ヘスラー大佐についていきたい。

完成までトータルで三十時間程度だと思います。もっと手が早くなりたいです。

この戦車は一人乗りではないので、このシチュエーションだとほかの戦車兵もどこかにいるはずです……バルとエルケに気を遣って戦車のなかで待機中ということで……。



前回の三号戦車のラフはこのための練習でした。
三号戦車(ラフ)
……見比べると、本画とのデザインの差がけっこうあります。



いつもは途中経過の撮影はしないのですが(その発想さえなく、ひたすらぐりぐり塗りこむので……)、今回の絵の着色中は夫が出張中でした。
「出張先こんな感じだよー」「わたしはここまで塗れたよー」のメールコミュニケーション用(?)に写真を何枚か撮ったので、制作過程としてアップしてみます。


【制作開始直前】

制作開始直前
いうなれば「ダイニングテーブル支配なう」(古い?)。
顔彩、水干絵具(すいひえのぐ)、岩絵具、墨、膠(にかわ。顔料のための展色材で、日本画で使われます。今回はアクアグルーを使いました)、墨(直前にすったもの)を広げています。


【下塗り】

下塗り中
手前の外壁のみ墨と筆で主線を描いています。
今回の絵は赤のイメージだったので、辰砂をメインに混色して下塗りをしました。


【塗りこんでいきます】

塗りこんでいきます
墨が大活躍です。
今回の茶墨はこの絵にぴったりの色で、いい仕事をしてくれました!


【さらに塗りこみます】

さらに塗りこみます
順序を考えて塗っていきます。
戦車は名わき役的な存在になればいいなーというイメージです。
戦車兵の軍服と戦車は同系色です。


【完成しました】

完成しました
さらに塗りこみ、落款(らっかん)印を押して完成です。
右に印矩(いんく)がちらっと写っています。印泥(いんでい。落款を押すための朱肉)は上海西冷印社の美麗を使っています。


【そして戦場は……】

そして戦場は……
十六時間耐久色塗り終了後のテーブルの様子です。
なんたるちらかりっぷり!
この写真には入っていない左のほうにはノートパソコンが置いてあり、ゲームのサントラをずーっと流していました。
使った顔彩を左側にはねているのは、どの色を使ったのか把握するためです。
一枚の絵につき、梅皿は四枚までとしています(右側)。それ以上の色を使ったとしても、ひとつの画面にうつくしくまとめるのはむずかしいと思うからです。
墨(右上の絵皿)はすでに乾ききり、セロハンみたいにぱりぱりになっていました……。
無事に完成してよかったです。ほっ。

コンテストに参加するために絵を描いたのは中学生のころ以来です、たぶん。
締め切りを掲げて、それを目指して全力で描く。
体力的にはつらい部分もあったものの(チオビタ飲んでるしね!)、精神的な満足感はものすごく大きいです。
十六時間の内訳は、一日目⇒四時間、二日目⇒十二時間です。
二日目はお手洗いと食事のとき以外、ずっと塗っていました。時間がたったことさえわからないくらいに集中して描いていました。
この達成感と感動がプライスレスだと思います。
結果がどうあれ、貴重な体験をすることができました!