2015-07-30 18:41:14
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コメント(7)
最近はアナログでずっと描いていました。
ラフ作成→トレースダウン→ペン入れ→アナログ着色→スキャン→PCで補正して(文字入れして)アップロードという手順です。
絵柄はこんな感じです。
橘 塔子様作『チューベローズの温室』より表紙です。
こちら↓は挿絵です。
アナログの、紙と絵具と筆を触っている感じが大好きで、ずっとそちらで描いていました。
でも悩みもありました……
自分でいうのもアレなんですが、スキャンした段階で色合いが変わってしまう……補正しても原画には追いつけないということです。
原画を越えることはなくても、原画と並ぶくらいの迫力はほしいのが人情です。
上記の挿絵は、パール粉を使っていたり、女の子の髪飾りやレースが少し盛り上がっている表現をしてあります。
……が、画面ではまったく見えないよ!(当たり前)
八~十年くらい前、デジタルで絵を描いていたときもありました。
そのときはソフトの使い方がわからない! で、挫折。
しばらくは絵そのものから遠ざかっていました。
ここ数年、アナログメインで絵の世界にやっと戻ってきました。
ちまたを見れば、デジタルのきらきらしい世界で、出戻り組としては少しばかり気後れする部分もありました。
自分の技術を差し置いて、「わたしの絵には華がない」「キラキラ(?)が足りない」と悩んだりも。
そんなとき、セルシスさんがキャンペーン中らしいという情報をゲット!
思いきって、クリップスタジオを買ってみました。
デジタル絵なんて何年ぶりだろう……わたしのデジタル線画の記憶は、お絵かきBBSの全盛期で止まっています。
(色は塗っていても「デジ絵描いてます」なんていえないレベルなんです、謙遜じゃなくて本気で)
パソコンはノート。
ペンタブレットはメーカーこそワコムなものの、いまはなきFavo! なつかしいブランド名! 筆圧感知機能512!!
十年ほどまえに、いまはなきニノミヤで買いました。
デジ絵方面でのひそかな目標は、線画からデジタルで仕上げることです。
「差分」をつくれるようになりたいんです。
だってかっこいいじゃない!
そんなわけで、まっすぐに線が引けないというのにクリップスタジオでごりごり練習することにしました。
一枚目。
線が! 線が! まっすぐ引けないいいいいいいいい!!!!
時代から取り残されていたわたしには、「手ぶれ補正」がうまく使えませんでした。
予想外のところに線が出現する現象に四苦八苦……。
かといって、手ぶれ補正を切るとガタガタ線……。
二枚目。
潔く生きてみせるッ!!
手ぶれ補正を切って、ラフラフラフ~~~。(クリップスタジオ以外のソフトとも連携しつつ……)
簡単に色塗りもしてみました。わああああ意外に楽しい。
このへんでテンションかなり上がってきました。
三枚目。
手ぶれ補正を切ると、髪がひっっっじょーーーーーに描きにくい現象にやっと気がつきます。
長い線を引くのがむずかしい……。
サラサラロングヘアの設定なのに、なんでそんな傷んだような髪になってしまうの(涙)。
このへんで、「デジタル的にしたいこと」が頭のなかで浮かんできました。
よーし、さらに描いてみるぞ★ 四枚目!
ちょっと! かなり! デジタルっぽいやーーーーん♪(当たり前)
手ぶれ補正は相変わらず切りっぱなしで、妥協できる線に必死に仕上げました。
紙と鉛筆と絵具で描いてきた自分には、デジタル独特の、光をバックにした仕上がり(伝わるでしょうか、このニュアンス……)は、ものすごく新鮮でした。
塗っている最中も楽しくて楽しくて、「こうしてみたいな」「あんなふうにしてみようかな」と、ごりごり塗りました。
文字どおり寝食を忘れて!
ごりごり……??
はい、ツールの使い方がさっぱりわからず、マスクやバケツも使わず、アナログみたいに地道に塗りました。
らすたーれいやー? べくたーれいやー? それ、なんなん? というレベルなもので……。
そもそも線が閉じられていないので、たぶんバケツはきっと使えないような気が……(よく知らないので弱気)。
はみだしは消しゴムでけしけし消します。ほんとに地道……。
せっかくのデジタルのいいところがまったく使えていない状態でも、色を載せて、まぜて、少しずつ絵が仕上がっていく嬉しさ、楽しさはアナログと変わりませんでした。
これからはアナログとデジタルのいいとこどりで楽しんでいけたらいいな、と思います。
はじめまして。コメントありがとうございます。
ももちゃんさんもデジ絵出戻り組とうかがい、わたしのほうこそとっても親近感です。
スキャナで線画取りこみ→デジタル着色……同じです同じです同じです!
以前はそれでしていたんですが、ごみ取りが苦痛だし、背景を透明にして線画をレイヤーにコピーする工程でつまずきました……当時は方法がなかなか覚えられなくて。
ももちゃんさんの美麗な絵は、一からデジタルで描かれているのですね。
見習って、練習に励みます。
絵具類はまだまだたんまり残っているので、アナログはアナログで地道につづけようと思います。
アナログだと、インクで描いたあとはやりなおしはできませんものね……。
その点、デジタルはやっぱり偉大です。
「Ctrl」キーの場所もバッチリ覚えました!
これと「Z」を連打して、深遠なるデジタル絵の戦いにおもむいてまいります<(゜∀゜)
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
>i-mixsさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
「描きだしてまだ半年程度」……ええええええいやいやいやいやそんなそんなそんな……
あまりにびっくりなお言葉に動揺しています。
i-mixsさんの描かれる絵を拝見していますと、それ以上にわたってつちかってきていらっしゃる、たしかな迫力を感じます。
おっしゃるとおり、アナログの方法をデジタルで追いかけようとしてしまいます……。
ペンタブレットも違和感ばりばりで、ポインタの位置をよく見失います(汗)。
なるほど三か月……。
慣れるには根気が必要ですね。三日坊主ならぬ三か月坊主にならないようにがんばります。
ベクターの線とラスターの線はそんなに違うんですね。
貴重な情報をおそれいります。
ベクターの線がどのようなものかわからないので、引き比べて勉強してみます。
次回作もがんばります。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
>鹿紙 路さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
趣味でなさる分には楽しいことが大切なので、描く気になったときに描くのがいちばんですよー。
「手ぶれ補正」、よくよく考えたら、初期設定と最強とナシしか試してませんでした。
このなかではナシがいちばん描きやすかったです。動きもサクサクですし。
髪を描くときだけでもかけてみようかしら……もうちょっと研究してみます。
>sho-koさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
以前からご覧くださっていたなんて、とても嬉しいです!
顔彩はどちらかというとマイナー寄りですよね。
日本画の色彩が好きで使いはじめましたが、「人と違うの使ってるわたしカッコいい!」という中二病的発想もなきにしもあらずです(笑)。
そうなんですよそうなんですよそうなんですよーーーー!
心と生活がちょっと落ちついて「また絵を描きたいなあ」と思って戻ってみれば、時代はデジタル主流……圧倒されました。
アナログをスキャンしても原画とは違うものになりますよね……。苦労して補正しても、キラキラ度はデジタル絵のほうに軍配が上がりますし(そうでない人もいらっしゃるのでしょうが、わたしの画力ではどうしてもそうなってしまいます)。
sho-koさんの描かれる絵、アナログもデジタルもとても美しくてステキですね!
絵に漂う空気のにおいや味まで感じてしまいそうです。
アナログとデジタル、どちらの雰囲気も好きなので、これからも両方とも描いてくださると嬉しいです。
ほんと、みてみんは皆様お優しい方ばかりで……
いまもいろいろなアドバイスをいただき、勉強させていただいています。
今度こそ挫折しないように、デジタル絵とも仲よくなりたいです。
「デジタル独特の、光をバックにした仕上がり」、共感いただけて嬉しいです!
色をちょっと塗っただけでも、アナログの絵具とはどこか違うきらめきがありますよね。
どちらも好きで、どちらにも魅力があります。
わたしも二足の草履でがんばります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
>汀雲さん
こんにちは。コメントありがとうございます!
「えいやっ」と勇気を出してブログを描いたので、勢いをつけて貴ブログにもお邪魔してしまいました。
その節は温かくご対応くださり、ありがとうございました。
アナログは描いていると「いまめっちゃ絵描いてる!」という充足感がありますね。
デジタルでは、独特のキラキラした感じにときめいて、アナログとは違う脳内麻薬が出てきました。こちらはこちらで楽しくてたまりません。
「複製したものを薄くオーバーレイ」……オーバーレイ自体を使いこなせていなかったので、ものすごく参考になります。ありがとうございます。
こんど試してみます!
そして「クリッピング」、初めて聞く言葉です。
いま検索してきたところ…………そうなんです、わたしが使いたかった機能はコレですーー!
もう消しゴムで地道に消さなくていいんですね。なんとしてもマスターしたいです。
光の表現についても勉強したいです。「こんなのを描いてみたいなあ」といろいろな夢が広がります~!
貴重なことを教えてくださり、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
>未麗さん
コメントありがとうございます。
わたしも以前はそうでしたよー。
ペンタブレットを買ったあとも、線画からデジタルでおこなったことのほうが少ないです。